理想的なリーダー

 

こんにちは、梶原しげこです。

 

あなたにとって、理想的なリーダー、
上司って、どんな人ですか?

 

以前働いていた精神科の医師が
私は大好きなのです。
リーダーってこんな人だよねって思うのです。

 

ある時、こんなことがありました。
私患者さんに叩かれたのです。
 

私はその患者さんを
担当していたわけではないのですが、
待合室で時々声をかけてくれる楽しい方でした。

 

ところが何度かお会いするうちに
何か私に気に入らないことがあったのか、
私への態度がきつくなっていきました。

 

それである日のこと、
強い口調で
「自分が診察している間は隣の部屋には
入らないようにしてくれ」と言われたのです。

 

隣の部屋とは診察室の続きなので、
診察中の声が聞こえるのです。
でもそこには仕事を進めるのに
必要な書類などがあり、
私もそこに出入りしなければいけません。

 

「自分が診察している間は隣の部屋には
入らないようにしてくれ」
その強い口調に圧倒されて、
私はつい「わかりました。」と
言ってしまいました。

 

しかし私も部屋に入らないと仕事ができない。
そこで患者さんに知られずに部屋に入り、
そして出たところ、
運悪くばったりと患者さんと
鉢合わせをしてしまったのです。

 

ありますよね。そんなこと。

 

そして患者さんは怒って、
私に詰め寄り、
そして私は叩かれたというわけなのです。

 

その医師がその患者さんを呼び戻し、
「暴力振るうなら、ここで診療は
続けられない。
それはわかっていますよね。」
と話してきっぱりとここに来ることは
できないことを伝えたのです。

 

私は自分も悪かったという
気持ちもありながら、
その毅然とした対応に感心すると
同時に大きな安心感を感じました。

 

暴力ということがここでは
許されないこととして、
働く職員を守ってくれる。
それは患者さんを守ると
いうことでもあります。

 

カッコいいでしょう。

 

その医師はとても気さくで、
よく患者さんのこと、病気のことで
相談に乗ってくれました。

 

それに加えてこの出来事以降、
一層その医師への信頼と
職場への安心感が増しました。

 

リーダーって、こういう人のことを
言うんだと思います。

 

私はと言えば、その後叩かれたことへの
怖さにおびえながらも、
その場しのぎの言葉は言わないように
しようと反省の日々でした。

 

こうして思い出すとずいぶん前の話なのに、
今もその患者さんに対して
申し訳なかった気持ちで胸が
ちくっと痛みます。

 

あれから何人かの医師、
学校の校長先生、
企業のリーダーに出会ってきましたが、
どんな人がリーダーになるかで、
その職場が、その組織が全く違うことを
感じてきました。

 

尊敬できる人に出会えたことは
私本当に幸せだと思います。

 

なぜなら、何か迷った時に、
その人を思い浮かべるとなんだか
力がわいてくるのです。
どうしたらいいかわかる気がするのです。

 

不思議ですね。

 

あなたにとって理想のリーダーは
どのような人ですか?
尊敬できる人はどのような人でしょう?

 

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