気づいてない力を使えるものに

こんにちは、梶原しげこです。

 

悪天候が続き、家の中で
雨漏りがするようになりました。

夜寝ていると、

 

ぽたっ、ぽたっ、

 

とどこかで音がするのです。
電気をつけてみてみると、
窓枠を伝って水が落ちてきて、

畳が一面濡れています。

 

前から工務店が一度外壁塗装した方が
いいですねと
言っていたのを

放っておいたらこんなことに・・・

 

昔ながらのように洗面器、タッパー、
お菓子の缶を総動員し、

水を受ける羽目になりました。涙

 

そしてあちらこちらで

起きている災害について考えました。

 

ずいぶん前になりますが、
2016年熊本地震が起こった時に、

数週間災害支援に入ったことがあります。

 

震度7の地震の後、
震度6の地震が数度も続いたのです。
家々が倒壊し、土砂崩れが起こり、
多くの人が亡くなりました。

あの熊本城も大きな被害を受けました。

 

避難所に身を寄せる人、
家は無事でも、

夜が不安と車の中で眠る人も多くいました。

 

ある日、出会った小学生の健太君(仮名)も
そんな一人でした。
登校するものの、
教室の中でも落ち着かないと、

先生が私のところに連れてきてくれました。

 

話を聞くと家は団地で地震の時には、
箪笥が倒れたり、

いろんなものが落ちてきたりしたそうです。

 

夜は家族で車の中で過ごし、
昼は家にいるけれど、
家にいるとずっと怖くて

しかたないとのことです。

 

大人でも怖くてたまらないのだから、
子供ならなおさら不安で

辛いことでしょう。

 

でも、私の仕事は
その不安を聴くことではありません。

不安を分析することでもありません。

 

私の仕事はそんな時でもそこにある
健太君の力を引き出し、

良い変化につなげることなのです。

 

「そんなに怖い時はどうしているの?」
と私は聞きました。

 

すると健太君は
机の下に入って過ごしていると

答えてくれました。

 

その机の下で宿題をしたり、
お兄ちゃんとゲームを

しているようでした。

 

「お兄ちゃんと
 ゲームしているのは楽しい?」
「うん、楽しい」と答えてくれながら、
どんなゲームをしているとか、
お兄ちゃんがどんなにおもしろいか

色々な話が出てきました。

 

そんな話をしているうちに・・・

 

健太君は怖い時は机の下にいると
ちょっと安心できること、
お兄ちゃんと遊んでいると
楽しい気持ちになること、
楽しくなると机の下から出られること、
そして地震があってすぐの時よりも
今は怖いのが少しましになっていることが

わかりました。

 

そして驚くことに、
この変化は健太君が
自分で机の下に入り、
お兄ちゃんと遊んだことで、
創り出しているということです。
(もちろん、その他にも

色々な要因はあるのですが。)

 

健太君がきちんと話ができたこと、
健太君のやっていること、
それらが安心につながっていること、
健太君が回復の力を持っていることを
先生経由で親御さんに伝えてもらいました。

 

その後、健太君はどうなったでしょう?
お母さんの話では、
あれから余震の時には
机の下に入るのが一層早くなったそうです。笑
そして机の下から出てくること、
そして笑顔が増えてきたとのことでした。

 

 

「魔術師」と言われた精神科医で
心理学者のミルトンエリクソンは

こんなふうに言っています。

 

「心理療法とはその人に足りないものを
与えることではない。
またその人がゆがんだものを持っていて、
そのゆがんだものを矯正することではない。
その人が既に持っているにも関わらず、
持っていることに気づいていないものを、
どうやってその人自身が
使えるようにしていくのか。

そこを援助するのが心理療法である。」

 

私は「魔術師」ではありませんが、
(たまには魔術師になりたいな・・・)
多くの人たちと関わる中で、
いつもそんな心理療法家で

ありたいと考えています。

 

こんな考えに興味のある人
ぜひ、こちらの記事をお読みください。

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