「チャンス」を見せろ!

 

こんにちは、梶原しげこです。

 

私、学校でもカウンセラーとして

仕事しています。

 

勤めている進学校では、

進度の早い授業についていけず、

意欲を失ってしまっている生徒が

一定数存在します。

 

時々成績不振の中学生を集め、

グループで話し合うことがあります。

 

生徒にしたら、嫌ですよね。

成績悪いからと呼び出されるのは。

 

それで最初は、仕方なくやってくるわけですよ。

中には、「クラブが」とか「塾が」と

どうにか抜けようと考えている子もいるわけです。

なので私だけじゃなく、

最適な先輩を選んで一緒に参加してもらいます。

 

最適な先輩って?

 

それは過去にとても成績が悪く

何度も教師から呼び出されたような先輩です。

かつ今は優秀な成績になり、

優秀な進路に進む先輩ですね。

 

そんな生徒いるんですか?って、

思うかもしれませんが、

それが探せばいるんですよ。

 

彼らはどうやって

過去の最悪な状態から抜け出し、

優秀な結果を出すことができたのでしょう?

あなたも興味あるでしょう?

 

とにかく成績不振の中学生と話し合う時に、

そんな先輩を入れておくのです。

すると、最初は「なんで呼び出されたんだよ」と

不満気な様子の生徒たちが、

徐々に変わっていくんですね。

 

(私)「先輩○○大学合格したんだって」

(生徒)・・・

(僕には関係ないし、早く終わらないかな)

(私)「でもね、先輩、中学校では学年の下から

2番だったんだって。」

「先生にも何度も呼び出されたんだって。」

(生徒)・・・

(目つきが変わり、話を聞こうという姿勢に)

(私)「先輩、そこからどうやって勉強できるように

なったか知りたい?・・・・よね」

(生徒)・・・

(さらにこっちを見て)

(私)「じゃあ、先輩に話してもらおうか」

 

こんなふうにグループが進んでいくと、

グループの終わる頃には、生徒が自分から

「先輩、英語全くわからないけど、

一番簡単にやるにはどうやればいいですか?」

とか

「大学の見学に行ってみようかな。

どうしたらいいですか?」と

聞いてくれるようになります。

意欲を失っている生徒たちって、

実は”意欲を失っているように見える”

生徒たちで、

本当は「チャンスがあれば、変わりたい!!」って

思っている子たちなんですよね。

 

そしてその「チャンス」とは何でしょう?

自分はダメだ。

無理だと思っている時に、

そうではないという証拠を目の前で見るのは

その大きな「チャンス」となります。

 

さあ、私たち大人は、

子供たちに「チャンス」を見せているでしょうか?

どんなになっても、立ち上がっていける、

打開する道はあると、

示しているでしょうか?

 

失敗を語りましょう。

そこで耐え、乗り越えた体験を見せましょう。

それはどんなに小さなことでも

いいのです。

日常の些細なことでもいいのです。

 

これからの社会を作る子供たちが、

壁にぶつかっても、

大丈夫、

ここから開かれる道があると

信じられるように。

 

先輩が生徒たちにしてくれたように、

私も自分の姿勢を子供たちに

人に見せていきたいと考えています。

 

あなたの体験も

ぜひ、教えてください。

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