「不登校から卒業までの道のりを振り返って」

 

こんにちは、梶原しげこです。

 

今3月もうすぐ終わりを迎えます。

子供たちにとっては

卒業など慣れ親しんだ仲間・生活に別れを告げ、

新しい環境へと向かう時期ですね。

 

多くの楽しいこと、頑張ったこと、辛かったこと、

様々なことがあったことでしょう。

大人になった人たちの胸にも

たくさんの思い出があることと思います。

 

しかしそんな学校生活の中で苦しくなって

学校に行けなくなる生徒たちもたくさんいます。

 

ある生徒は家族からの激しいプレッシャーよって、

別の生徒はいじめに遭ったことから、

学校に行くことができなくなりました。

 

またなぜかわからないけれど

気力がなくなり動けなくなったという生徒もいます。

 

彼らは、学校に行かないといけないと思いながらも

行けない自分に自信を失い、周囲の目を気にして、

どんどん自分の殻に閉じこもるようになったのです。

 

 

そして時間が経ち、それぞれ学校を辞めて

フリースクール、通信制高校など

多くの生徒たちとは違う道を

歩むことになりました。

 

彼らが辛い思いをしていた当時、

彼らは自分自身を落ちこぼれだと

感じていたかもしれません。

 

 

しかし、それは本当ではありません。

彼らは自分自身の人生を歩んでいる過程で、

たまたまその時は思うようにいかなかっただけなのです。

 

あれから数年たったこの3月、

また私たちに会いに来てくれました。

彼らは、高校を卒業したり、仕事を見つけたり、

大学進学を決めたりと

それぞれの道を切り開いていたのです。

 

ここまでの道のりを問う私に

彼らは色々な話をしてくれました。

 

「学校を離れてもう勉強しなくていいと思うと

やっと息がすえた気がした」

 

「自分だけじゃない。同じように感じている友達が

いることを知ってうれしかった」

 

「自分が悩んだからここから

心理学を学びたいと思っている」

 

「最初は何も理解してくれないと思っていた家族が

味方になってくれた」

 

「人とは違う時間を過ごして自分が

本当に思っていることがわかるようになった気がする」

・・・・・

 

 

 

私たちは、人生で何度も失敗することがあります。

しかしそれは人生の一部であり、

自分自身を作り上げるためのチャンスでもあります。

 

彼らと話しているとそんな道もありだよね、

むしろ変化の激しい社会の中でこのように過ごした時間が

また新しい何かを生み出す力になるのではと感じました。

 

人はもがきながらも今できることを

一つ一つと重ねていくことで、

自分を肯定し、自分の可能性を信じ、

振り返ると自分の道ができていたことに

気づくのかもしれません。

 

今何かに閉じ込められたように

苦しい思いをしているなら、

一度立ち止まってふう~と息を吐いてみませんか。

冷たい水を一杯飲んでみるのも良いのかもしれません。

自分にちょっと優しく寄り添ってみてください。

 

それでも苦しいなら、

カウンセリングに来てください。

今できることを一緒に探しましょう。

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