解決に至る道はたくさんあるって、知っていますか？
こんにちは、梶原しげこです。
あなた何か困っていますか？
どのようなことに悩んでいますか？
私は大学の頃、
サークルで山に登っていました。
神戸の六甲山から足を慣らし、
北アルプス、南アルプスと
3000mを超える山に登っていました。
20㎏くらいの荷物を担ぎ、
荷物が重すぎて足が進まず、
辛くて泣きながら、
ただただ下を向いて
次の一歩のことだけを考えて
歩いたこともあります。
でも、そうして頂上に立った時の喜びは
言葉では表すことができないほど、
大きなものです。
抜けるように真っ青な空に
目の前にどこまでも続く山並み。
一緒に登った仲間の笑い声。
乾いた喉にしみこむ水。
すべての苦しさが一気にどこかに消えて、
その代わりに胸いっぱいの達成感と
爽快感で満たされるのです。
山に登るルートはいくつもあります。
初級者コース、上級者コース、
尾根を歩いていくルート、
沢を昇っていくルート、
岩を昇っていくルート、
踏み後さえもないところに新しいルートを
作っていく人もいますよね。
（すごいな～！！）
解決に至るルートも同じです。
道はいくつもあります。
「眠れない」という美也さん。
色々なことが気になって
なかなか眠れないと話されます。
眠れない日々を過ごすのは辛いですよね。
美也さんが望んでいるのは
「眠れるようになりたい」ということです。
眠れると疲れがとれて、仕事にも集中できるし、
気持ちも楽になるとのことでした。
そうなるといいですね。
そのためにどうすればいいか・・・
あなたはどうすれば良いと思いますか？
日中に体を動かして身体的に
疲れるようにする。
それは良いかもしれませんね。
「色々気になっている」ので、
気になっていることを聞いてみる。
話すだけで楽になるかもしれないし、
そこで何かできることが
見つかるかもしれません。
寝る前にゆっくりお風呂に入り、
好きな音楽を聴く。
リラックスして
眠りやすくなるかもしれません。
私が美也さんと一緒に話し合ったのはこれ！
「少しでも眠れるために
どのようなことを試してみましたか？」
そうすると美也さんからは、
たくさんのやってみたことを
聞くことができました。
・寝る前に温かいミルクを飲み、体を温める。
・仕事帰りにお気に入りのカフェに寄って、
気分転換する。
・その日気になっているを書き出す。
・反対にその日の良かったことを書きだす。
・仕事で嫌なことを同僚に愚痴る。
・寝る前に彼氏と電話する。
わ～、色々やっていますね。
試していますね。
でも、こんなにやっているのに
「眠れない」と美也さんは話します。
本当にそうですか？
少しは役立っていることないですか？
細かく見ていくと・・・
・仕事帰りにお気に入りのカフェに寄って、
気分転換する。
・寝る前に彼氏と電話する。
こんな時は、比較的「眠れる」ということが
わかってきました。
美弥さんにとっては、これは「眠る」ための
道になるのです。
それも自分で歩きだしている道！！
美弥さん、すごいじゃないですか。
他にも良い道があるかもしれません。
でも、今ある役立つ道は、
いますぐ頂上に近づいていく道なのです。
道を歩き始め少し眠りやすくなれば、
少し仕事に集中でき、少し楽になるのです。
するとまた新しい場所から、
新しい発想で、新しい視点で、
次の道が見えてくるでしょう。
山に登るルートと同じように、
解決に至る道はたくさんあるのです。
ふもとに立って時間をかけて、
ただ一つの最高の道を考え続けるのではなく、
一歩ずつ解決につながる歩みを続けて、
更に良い道を探しながら登っていくのです。
すると今まで見えなかった景色、
空の青さ、川のせせらぎ、小さな草花、
そんな新しいものと出会いながら、
解決に向かって歩みを
進めていくことができますよ。
対人援助をしている方、
そんな支援の考え方、やり方を
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＊事例については個人の情報に配慮し、
よくあるケースを大きくまとめたものと
なります。