呪いの言葉

こんにちは、梶原しげこです。

 

呪いの言葉
黒魔術ですか
・・・怖いですね。

 

というわけではなく、
人に言われた言葉で
自分をずっと縛る言葉。
そんな言葉ありませんか?

 

ずっと以前に不登校の子供たちの施設で
カウンセラーとして働いていました。

 

そこにある男の子がいました。
父親と二人で田舎の方で暮らしていて、
小学校の頃から
学校に行かなくなっていました。

 

家では父親といても、一言の会話も
無いと話します。

 

私が出会った時には、もう高校生の年齢に
なっていました。

 

気に入らないことがあると言葉で何かを
伝えるのではなく、
時にはすねてみたり、
時には気を引くように腕を振り回してみたり、
時にはすり寄ってきたりしていました。

 

私がいた施設に来るまでに地域の相談所にも

通っていたお子さんです。

 

ある研究会で、たまたまその子を
担当していた心理士に出会いました。
その心理士は彼のことをこう言ったのです。

 

「彼は大変でしょう?
彼は将来、ホームレスか犯罪者になると思うわ。」

 

なんという言葉でしょう。
それはまさに「呪いの言葉」だと思いました。

 

まだ16,17歳の子供ですよ。
そう言ったのは心理のプロですよ。

 

あなたに何が見えますか?
あなたは人の将来が見えるのですか?

 

私の中が怒りとも悲しみとも恐れとも言えない、
それらがぐちゃぐちゃに混じった感情で
いっぱいになるのを感じました。

 

決まった将来があるのではない、
「呪いの言葉」が将来を作るのだと思いました。

 

絶体、私はそんな言葉は使わないと決めました。

 

その代わりにその子と笑うことをやりました。
幽霊が憑りついたと言われた時には、
一緒にお経を唱えました。
言葉で伝えない時は、「~ってことかな。」と

彼が言葉で伝えられるように促しました。

そのうち友達ができ、周りにも
甘えられる人もできていきました。

 

10年ほどが経ち、偶然町で彼に会いました。
仕事は大変だけど、きちんと会社勤めをして
頑張っていると笑顔で話してくれました。

 

あの心理士を見返した気分になりました。
(彼の努力の結果ですけどね。)

 

言葉は思考の表れです。
子供の何に目を向け、何を感じ、何を思うのか。
それが言葉になって表れてきます。

 

あなたは子供の、人の何に目を向けていますか?
あなたは自分の何に目を向けていますか?
「呪いの言葉」を人に、そして自分に
かけていませんか?

 

言葉が将来を作っていきます。
さあ気づいた今、「呪い」から解き放されて、
どんな言葉をかけるといいのでしょう?

 

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