問題はどこにありますか?

こんにちは、梶原しげこです。
今日は問題の原因をどう考えるのかによって
改善策が違うということを
お話したいと思います。

 

以前勤めていた職場での話です。
私を含め何人かが事務室で
事務作業をしていました。

 

その時他部署の人が上司のところに来て、
何かクレームを伝えていました。

 

他部署の人「~されたら、困るんです。」
上司   「そんなこと言われても、
      こちらではどうしようもないです。」
他部署の人「これはそちらの案件でしょ。
      責任持ってください。」
上司   「どうしようもないって
      言っているでしょ。」

 

二人の口調はどんどん激しくなっていきました。
ええっ、どうなるんだろう。
私たちは気にしていないふりをしながら、
耳は二人のやり取りに釘付けになっていました。

 

他部署の人「だからどうにかしてくれって
      言ってるでしょう。」
バチン!
 と突然上司の頬を叩いたのです。
そして、
上司   「親にも叩かれこと無いのに。」
バチン!!

 と叩き返したのです。

 

私たちはあっけに取られて
ただただ見ているしかありませんでした。

 

そのうち止めに入る人がいて、
やっとその場は収まりました。

 

信じられますか?
職場で良い年をした大人が叩き合うなんて。
何やっているんだろう。
あなたたち小学生ですか!
って言いたくなりますよね。

 

さて、この問題が起こった原因は
どこにあるのでしょう?

 

感情的になる二人の性格?
人の言動を自分への攻撃と考える
二人のとらえ方?
コミュニケーションスキルのまずさ?

 

考える始めると様々な問題が
二人にはある気がしますよね。
二人にはそのまずいところを治してもらわないと
こんなことが度々あると困ります。

 

でもこの問題をまた違ったふうに
とらえることもできます。

 

二人の間では叩き合うという事態になったけど、
他の人との間ではそんな風になることは
ありません。
少なくてもここまでひどくなることは無いのです。

 

ということは、二人の間で起こったこと
というふうにも考えられます。

 

 

他部署の人がクレームを言う→
上司が反論する→
他部署の人がそれに反論する→
上司ますます頑なに反論する→
他部署の人がますますますます反論する→→→

 

このやり取りによって、感情が高ぶり、
叩き合う結果になったということもできます。
こう考えると改善するためには、このやり取りを
少し違ったものにすればいいわけです。

 

他部署の人「~されたら、困るんです。」
上司   「そちらに迷惑を
      かけていたんですね。」

とか、

上司   「それはどういうことですか?
      もう少し説明してください。」

とか、

上司   「あはは、そんなこと気にするなんて
      人間が小さいですね。」
これはもっと火に油を注ぐか。汗

 

とにかく、少しやり取りを変えることで
結果も変わってくるのです。

 

こんなふうに問題の原因がどこにあるのかは
色々考えられるのです。
そして何を問題と考えるかによって、
改善策、解決策も違ってくるというわけです。

 

ちょっと待ってください。
じゃあ、本当の原因って何なのでしょう?
性格が悪いというのが原因?
それともやり取りが原因?

 

ほほほ、よく気づきましたね。
そうなのです。
本当の原因というものは、
実は存在しないのです。

 

原因らしきものはあるかもしれません。
しかし原因はこれが原因と思った瞬間に、
それが原因となってしまうものなのです。
改善したいから解決の手がかりを得るために
原因を探し出しているだけなのです。

 

更に私が言いたいのは、そもそも原因が
わからなくても解決できるんだよって
ことなのです。
あらら、何がなんだか
わけがわからなくなってきましたね。

 

このことについてはまたお話したいと思います。

 

ああ、今頃あの二人はどうしているのでしょう。
もう大人になれたかな。

 

問題と解決って何だろうって、
興味が出てきたあなた。
ぜひ、私のメルマガへどうぞ。

 

 

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