あなたの心の中に信頼はありますか?

こんにちは、梶原しげこです。

 

娘が小学生の時です。
転校してきた女の子と
仲良くなりました。

 

一緒に毎日楽しそうに遊んでいました。

 

授業参観に行ったときのことです。
顔見知りのお母さんが寄ってきて、
私に言いました。
「あの子と仲良くしてるんだって?
やめた方がいいよ。
あの子、
色々悪いことをしているみたいよ。」

 

私もその影響を薄々感じてはいました。

 

最近、娘は他の友達と遊ぶことが無くなり、
その子とばかり遊ぶようになっていました。
帰りがは遅くなり、
他の子の悪口を言うようになり・・・

 

でも、娘にとっては今までの友達とは違う
新鮮さと魅力を感じていたようです。

 

私はその子の悪口も付き合うなとも
言いませんでした。

 

ある日、娘が泣いて帰ってきました。

 

二人で遊んでいる時に、子猫がいて、
その子が子猫に石を投げ始めたそうです。
最初は娘も面白がって一緒に石を投げました。
そのうちその子はもっと大きな石を投げて、
子猫は動かなくなったのです。

それにショックを受けて、
娘はしばらくの間、泣き続けていました。
「まさか死ぬとは思っていなかった。」
「やめようと言ったけど、やめてくれなかった。」
と。

 

そして娘はその子と遊ぶのをやめて、
前の友達と遊ぶようになりました。

 

そんなことをふと思い出したのは、
ある研究会で有名な先生のお話を
聞いたからです。

 

いつも教室で落ち着かず緊張した様子の
高校生の女の子が、
夏休みが終わるとずいぶん雰囲気が変わり、
座る時に広げた足からはだらしなさが
感じられるようになりました。

 

保健室の先生が
「夏休みにA子と付き合うようになったからかしら。
その影響を受けて悪くなったのでは。」と心配して、
有名な先生にその話をしたそうです。

 

話を聞いたその先生は保健室の先生に言いました。
「今まで人の影響を受けなかった子が
影響を受けるようになったんだね。それは成長だよ。」
「今度は『良い子の影響を受けられるように
なるといいね』と言ってあげたら。」と。

 

その高校生の変化を
以前より悪くなったと理解するのか、
人の影響を受けられるようになった成長と
理解するのか、
それによって、大人の態度も言葉がけも
正反対のものになるでしょう。

 

そして一歩成長すれば、もう一歩次の段階へ、
「良い子の影響を受けられるようになるといいね」
と導いてあげられたら、その高校生は
更に成長していくでしょう。

 

そんな話を聞きながら、
私は娘とあの友達とのことを思い出していました。
あの経験は確実に娘を成長させました。

 

私は娘とあの友達との関係を
どのように理解していたのだろう?
あの時、娘に何も言わなかったのは
なぜだったのだろうか?

 

そこには、娘に対する信頼が
あったからだと思うのです。

 

それは「成長だよ」という理解が
あったわけではありません。
経験が人を育てると思っていたからでも
ありません。

 

ただ根拠のない「娘は大丈夫」という
信頼があったからだと思うのです。

 

子供たちは様々な人と関わり、
多くの影響をうけて大きくなります。
大人から見て良いことも悪いこともあります。

 

もちろん目を離さず見ておくことは大切です。
でももっと大切なことは「大丈夫という信頼」
ではないでしょうか?
それがあれば、子供は良い時も悪い時も経ながらも
自分を信頼できる大人になるように思います。

 

どうですか?
あなたの心の中に子供への信頼ありますか?

 

今は信頼が無い気がしても大丈夫です。
子供のどこかにはきっと「成長」という芽が
あるに違いないと思い込んで
1ヶ月を過ごしてみてください。
きっと信頼が少しずつ生まれてきますよ。

 

これは子供に対してだけの
話ではありません。

 

実は自分自身にも同じことが言えるのです。
あなたの心の中に自分への信頼はありますか?

 

人はいつまでも成長するものです。
人はいつまでも変化するものです。
というか変化しないものは、
この世にはないのです。
あなたのどこかにもきっと「成長」という芽が
あるに違いないと思い込んで
1ヶ月を過ごしてみてください。

 

それでも信頼なんてどこにも
見当たらないと感じている
あなた。
ぜひ一緒に探しましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です